生で食べられるおいしさと安全を追求したピーマン4近藤園芸株式会社・愛知県稲沢市File/53※ 東海コープ事業連合。コープあいちを含め東海三県の3つの生協と協同して事業や活動をすすめ、より価値の高い生協をつくり上げていく組織コープあいちが長年大切にしてきたこだわりの商品には、一つ一つにストーリーや思いが詰まっています。その商品にまつわる、誰かの思いに耳を傾けてみませんか。そこに込められたさまざまな思いを巡ります。 バックナンバーはこちら◀断面バランスが取れたきれいな断面。ミツバチで自然受粉をすることで、種が均等に付く◀ハウス外観全長40mのハウス、30棟で栽培。栽培を始めた55年前は、お湯で暖房するという当時最先端の方法を用いた◀ピーマンの株最長で約2mの高さまで成長する。1本から収穫できるピーマンは、約850個近藤さんのピーマン(栽培自慢)130g(3〜6個)次回予定:12月〜6月下旬まで毎週50年以上、生産者がこだわり続けて栽培。収穫は1つひとつ手作業で、その日に袋詰めして出荷される新鮮なピーマン▲生産者ご家族2代目硬(つよし)さん、3代目淳司(あつし)さんとも研究熱心。おいしく、安心して食べられるピーマンを愛情持って栽培独自認証で生産者を応援 生協では、安全で環境に配慮した農産物の取り扱いに取り組んでいます。東海コープ※は、「化学農薬・肥料の使用を削減したり、おいしさを追求したりした農産物が一目で分かるようにして、地域環境・安全性を考えた生産管理を行っている生産者を応援したい」、そんな思いを形にしようと、2007年、独自に「栽培自慢」という認証制度を設けました。2023年2月時点で253件の産地産物が認証を受けています。 その中の一つ「近藤さんのピーマン」は、一般慣行栽培に比べ、化学農薬・肥料を30%以上削減しています。ピーマン特有の苦みやえぐみが抑えられており、生で食べてもおいしいと評判のピーマンです。自然に近い栽培方法 稲沢市の近藤園芸はピーマンをハウスで栽培しています。白い小さな花が咲くころ、ハウスにミツバチが放たれます。ミツバチが受粉を助けることで、ピーマンの種付きがよくなり、きれいな形に育ちます。11月中旬には収穫できるサイズにまで育ちますが、農薬を減らすと当然害虫が増えてしまいます。そこで天敵昆虫であるテントウムシを入れ、より自然に近い状態で害虫を駆除しています。また、ハウス内の温度設定や土壌改良など、安定供給への努力は欠かせません。 肉厚でジューシー、苦みの少ない品種の特性を十分に引き出し、しわが少なく表面もつやつやで濃い緑色。近藤さんのピーマンの特徴はこうした努力の末に生み出されています。いいいいモノコトトコロいい近藤さんのピーマン
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