ウィズコープ4月号 2025年 vol.322
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変わらない香りと味を守り続ける4株式会社 瑞草園・岐阜県揖斐郡池田町File/52※ 茶農家が茶葉を摘んですぐに蒸し、揉んで、乾燥させたもの。これを仕入れて煎茶などに加工するばいせん来、瑞草園の中でも20年以上続く商品となりました。コープあいちが長年大切にしてきたこだわりの商品には、一つ一つにストーリーや思いが詰まっています。その商品にまつわる、誰かの思いに耳を傾けてみませんか。そこに込められたさまざまな思いを巡ります。 バックナンバーはこちら◀お茶の産地池田町はお茶の産地。地元の生産者が手塩にかけたお茶を仕入れ、代々受け継がれた技術で、香り高いお茶を製造◀パッケージの検討港センターの組合員と一緒に検討したこの商品は、おいしさはもちろん、利用しやすい価格やパッケージデザインも話し合った◀火入れ機内部遠赤外線・熱風・直火と3段階の火入れ(焙煎)を行い、じっくりとお茶の香気を引き出す香りのほうじ茶 150g次回予定:5月1週▲官能検査3人以上の茶師が試飲して行う。検査に合格しない場合は、火入れなどを見直し、一定の水準になるまで何度も検査する東海3県の産地から、厳選された、ほうじ茶に最適な茶葉を使用。メーカーが培った加工技術で香りよく炒り上げた、地産地消のお茶良質なお茶を届けたい 瑞草園は明治14年創業のお茶の老舗で、室町時代から続くお茶の産地にあります。江戸末期には、粗悪品も出回るようになり、瑞草園の創業者は、製茶の学習所を開設し製茶技術の改良に尽力しました。「良質な商品を提供することが、長く存続できる道である」との思いは、今も受け継がれています。 2004年、港センターの組合員を中心に、安心して飲めるおいしいお茶の開発が始まりました。組合員は地産地消につながるお茶にしたいと、産地まで足を運びました。ほうじ茶は香りが特徴です。瑞草園では組合員の思いを受けて、香りを一番に重視し、色も美しく、味もよいほうじ茶を作るため、焙煎方法をいろいろ試しました。組合員が名付けた「香りのほうじ茶」は2005年の誕生以香りにこだわる 焙煎したとき、茎が多いと香りが強く出ます。まずは茎がバランスよく入っているお茶を作ることにしました。すると、荒茶※から茎を選別する手間が少なくなり、コストも抑えることができました。 荒茶の品質は天候や仕入れ先などに左右され、一定ではありません。工場では毎回焙煎などを工夫して同じ味を届けることを使命と考えています。パッケージも発売当初から変更していません。これも中身が変わってしまったと思われないようにと、組合員の期待を裏切らないためです。創業以来の姿勢が生んだ「良質な商品」への強いこだわりです。いいいいモノコトトコロいい香りのほうじ茶

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